のり巻きのような3層構造?髪の構造の秘密とは

のり巻き
のり巻き

髪の毛の構造はどうなっているのでしょう!?

髪の毛は断面をカットすると、のり巻きのように3層に分かれます。

中央に毛髄質、それを囲んで厚い毛皮質、最外層に薄い毛小皮があります。

毛小皮(キューティクル)

毛の最外層にある非常に薄い膜で、何枚もの毛小皮が重なりあっています。魚の鱗のように綺麗に重なりあって出来た模様を紋理と呼んでいます。

毛小皮は、強くて丈夫性質を持っており薬剤の浸透やブラッシング時の摩擦など外的な影響から毛髪を保護しています。 また光を反射し髪に光沢を与えます。しかし、毛小皮の損傷や剥離が起こると、紋理が乱れ毛を保護する力が弱くなります。そうすると中の毛皮質までダメージ が及び髪が切れやすくなったり抜け毛の原因にもなります。毛髪の状態が良いか悪いか確認するには、この毛小皮の紋理の状態で判断する事ができます。

毛皮質(コルテックス)

毛皮質は、繊維状のたんぱく質が集まってできており毛の主成分となる部分です。毛髪の占める割合は85~90%と言 われています。繊維状のたんぱく質は互いに絡まりあって、線維と線維の間には比較的やわらかいたんぱく質が詰まっており、線維と線維つなぎとめるセメント のような働きをしています。 線維同士はシスチン結合、ペプチド結合、水素結合など様々な化学的結合で結ばれています。これらの結合は側鎖結合と言われ毛のもつ強い弾力性と深い関わり があります。特にシスチン結合はパーマをかける時に関連する部分です。また顆粒状のメラニン色素も含み水や薬剤などの栄養も受けやすく髪の性質を左右して いる需要な部分です。

毛髄質(メデュラ)

毛の中心部にあり、全体の占める割合は約3%と言われています。新生児には毛髄質がなく成長とともに発生してきます が、成人でもない毛もあります。また毛髪ほど毛髄質の量が多く、細い毛髪ほど少なくなります。毛髄質は、線維化しない細胞の積み重なりで、細かい空気を含 んでいる事もあります。この空気を含んだ毛髄質は、断熱効果があり保温に役立っているとも言われています。