Q&A:白髪を防ぐ食事(メラニン色素を活性)を摂取すると、肌のシミは増えないのでしょうか?

ヘアケアQ&A

髪の黒色、肌のシミ、これらはメラニン色素によるものでメラノサイト(色素細胞)が関係しています。白髪は、メラノサイトの機能低下や減少によるもの、逆にシミはメラニン色素が活性される事により起こります。白髪は減少シミは活性と相反しているわけですね。

白髪を予防するには、メラニン色素を活性する事が大切でそのためには「頭皮ケア」と「食事ケア」がポイントとなります。食事は、必須アミノ酸酸であるチロシン(たんぱく質)を多く含む食材、青魚や大豆製品、玄米などを摂取する事、またタンパク質の合成にはビタミンやミネラルも必要になりますのでバランスよく摂取する事が大切です。

 

2

本題に戻り、メラニン色素を活性化する食材を摂取す事で肌のシミも増えないか?ですが、増える事はまずありません。

それは、元々メラニンの数やバランスはある程度決まっています。人種によって多いとか少ないとかも関係ありません。また、髪と肌の色素細胞は働き方が違います。

髪の色素細胞:毛根の根元にある母毛細胞の付近に存在し、髪が成長する過程でメラニン色素を作りだし髪に色をつけます。人の髪は元々は白色なのです。

肌の色素細胞:表皮の基底層に存在し、紫外線などの刺激を受ける事で肌細胞を守ろうと色素細胞がメラニンを作りだします。また、紫外線だけでなく強い摩や、ストレス・睡眠不足・喫煙・有害物質の蓄積など活性酸素が増える事によってもメラニンを作りだします。

髪の抜け毛

髪の抜け毛

 

つまり、肌のメラニンは、刺激やダメージから肌細胞を守るために作りだされるのです。通常の状態では、色素細胞からメラニンは作られる事はありません。よって、食事でメラニン色素を摂取したからといってシミが増える事はないのです。

白髪予防のためのチロシン(たんぱく質)を多く含む食材を摂取しても、すぐに髪に働くわけではありません。まずは体の臓器や関節などに使われますので、肌や髪は二の次になります。一時的ではなく常に意識してバランスよく摂取する事が大切なのです。