私たちの髪の毛は、生まれて生え落ちるという一定のヘアサイクル(毛周期)があります。脱毛症は、このヘアサイクルが何らかの原因で乱れ抜け落ちる毛髪が多くなってしまう症状の事を言います。
急に円形状の脱毛が生じる場合や、徐々に薄くなり抜け落ちる場合など・・脱毛の種類は様々です。
脱毛症を見分ける目安として、抜け毛がヘアサイクル(毛周期)のどの時点(成長期か休止期)で抜けたのか、またその時の抜け毛根の状態によって下記の2つに分類できます。
成長期性脱毛
成長期の過程でなんらかの強い刺激により毛母細胞が阻害され毛の成長が急激に止まる現象。成長期の脱毛症は、栄養失調の状態で抜けるため、毛根がやせ細って見えます。
円形脱毛症、薬剤性脱毛症などがこれにあたります。
休止期性脱毛
休止期毛は、毛周期に沿った自然の抜け毛です。一日に70本程度の抜け毛は正常ですが、100本以上になると何らかの要因があり病的と言えます。
これは、毛母細胞の寿命が早まり、毛周期が短縮してしまい早く休止期に入ってしまうからです。
ようするに、成長期より休止期の状態が長くなるということです。
休止期による脱毛症は、抜け毛の毛根が丸くなっています。
男性型脱毛症や、脂漏性脱毛症、分娩後脱毛症、皮膚炎による脱毛症、ダイエットによる脱毛症などに見られます。