Q&A白髪ってケアすれば黒くなるのでしょうか?

先日、雑誌の取材で白髪はお手入れ次第で黒くなるのでしょうか?とご質問をいただきました。

そもそも年齢と共にチラホラと目立ってくる白髪は、加齢によるものが大きな要因です。肌や体が老化してくるのと同様に髪の働きも老化してきます。髪に色をつけるメラノサイト(色素細胞)の働きが悪くなったり、色付けの際に欠かせない酵素チラシナーゼが減少する事により起こります。体内の酵素も年齢と共に少なくなってきますからね。

しかし、加齢が原因であればお手入れ次第で色素細胞を活性させ髪を黒く復活させる事が可能です。実際、私のお客様でも白髪が黒くなってる人を沢山見てきました。私自身も経験しています。ただし、白髪を黒髪に回復させるには、早いうちのケアがポイントになります。

色素細胞の働きが完全に消滅しないうちに!

色素細胞の機能が低下すると、白髪が目立ってきます。よく黒髪から白髪になっているような髪の毛ありますよね。その状態は、まさに色素細胞の機能が低下している状態。色素細胞が死滅している訳ではありません。元気がなくて働きが悪くなっている状態なのです。

白髪を回復させるポイントは、とにかく見つけたら早いうちに白髪ケアを!色素細胞の機能が完全に消滅しないうちにケアをする事がポイントになります。

完全に真っ白な白髪の方は、回復は難しいですが白髪がチラホラと目立ったきた方はケア次第で黒髪に回復する可能性があります。

白髪ケアのポイント!

心

白髪ケアのポイントとしては、外からと内側からのケアが大切になります。

<外側からのケア>

〇血流を促し頭皮を活性させる

髪の色素細胞の栄養源も血液です。白髪は、何らかの要因で血流が頭皮に行き届いていない証拠です。頭皮に血流を促すようにマッサージをしたり、温めたりしましょう。また、肩や首が凝っていると血流が悪くなりますので、ストレッチをしたりお風呂でしっかり温めるようにしましょう。また、育毛剤などで頭皮の血行を促すのも良いでしょう。

〇毛穴の皮脂詰まりを解消する

毛穴に詰まった酸化皮脂も、色素細胞の働きを弱める原因となります。毛穴の皮脂詰まりを解消するためにも、週に2~3回はシャンプー前のオイルケアを行いましょう。

〇身体を動かしたリ深呼吸を意識する

白髪ケアに深呼吸?と思う方も多いと思いますが、気のめぐりが悪いと血のめぐりや水のめぐりが悪くなります。そうすると細胞の働きも鈍くなるのです。運動や深呼吸は気の巡りをよくするにはとても効果的です。朝や晩、10分程度呼吸を意識して行ったり、運動をする習慣をつけましょう。

<内側からのケア>

色素細胞や酵素チロシナーゼの働きをサポートする食事を摂取しましょう。

〇色素細胞の働きをサポートするチロシン

白髪ケアに欠かせないのがアミノ酸の一種であるチロシン。チロシンは、メラニン色素の生成に関わり、色素細胞の働きをサポートしています。これが不足すると髪に色をつける事ができません。

チロシンを多く含む食材:鯵やサバなど青魚、大豆製品、玄米、チーズ、牛肉や鶏肉(脂身除く)、ナッツ類など

〇酵素チロシナーゼの働きをサポートする銅イオン

酵素チロシナーゼも、髪に色をつける際に欠かせない酵素です。酵素チロシナーゼは、年齢と共に減少しますので、食事で摂取する必要があります。銅イオンに多く含まれます。

銅イオンを多く含む食材:海老、牡蠣などの甲殻類。昆布、玄米、大豆製品、モロヘイヤ、プルーンなど

〇血を補い、血のめぐりを促す食材

どんなに食べものから栄養を摂取しても、血流が悪いと意味がありません。血を作り補う食材、そしてめぐりを促す食材を摂取し色素細胞にきちんと栄養を届けましょう。黒い食材がおすすめです。

血を補う食材:黒米、黒豆、黒きぐらげ、黒ごま、昆布、しじみ、ひじき、牡蠣、うなぎ、鰹、豚肉など
血のめぐりを良くする食材:玉ねぎ、ねぎ、しょうが、ニラ、鮭、豚肉、チンゲンサイなど

 

白髪は、増えないうちに見つけたらすぐ対処する事が大切です。外側、内側から意識して実践してみてくださいね!